昨日の「大量遅延メール」騒ぎ以降は、投資家の関心はどれくらい元本が回収されるかに移ってきていますね。

2月20日の行政処分勧告以降も他の大方のブログでは、みんなのクレジットとは違って、担保がしっかりとしているから、最悪の事態でも元本毀損はせいぜい20%ぐらいなどの論調が多かったのですが、本当にそうでしょうか?

残念ながら、私の見解は、結論から言うとそんなに甘く見ない方がいいということになります。

以下その理由を述べます。

①不動産は、相対取引なので、流動性の高い上場株式と違い、想定した価格で常に売れるとは限らない

②資金繰りに困った会社が大量に売却しようとすると、足元を見られ、買い叩かれる可能性が高い

③ラッキーバンクはX社の資金調達係に過ぎないので、X社すなわち田中一族の利益を最優先される恐れがある

④SLの仕組み上貸倒れリスクは匿名組合員である投資家にリスクを転嫁できるので、高値売却のインセンティブに欠ける

⑤既に営業再開を断念していると想定される

⑥既に「大量遅延メール」で、「サービサー」での売却の可能性をほのめかしている

①・②だけの理由なら20%を大きく超える元本毀損はないだろうとぐらいは言えると思うのですが、③~⑥を総合的に勘案すると、そもそもラッキーバンクが、「誠実」に担保権を実行する保証はどこにあるのかなという気になります。

性悪説に立って、悲観シナリオを描くと、もはや崖っぷちで失うもののない田中一族が、勝負に出てダミーの親族企業に、適当な理屈を付けて巧妙に安値売却し、後にキックバックすることで田中一族にお金を残すとか。

田中一族としては、打ち出の小槌のように集めた60億円近い金を、そうやすやすと投資家に返還したくないですよね。

同族企業なので外部の目は入らず、すべて身内だけですますことは可能ですし。

匿名組合員であるSL投資家は、債権回収方法についてラッキーバンクに口出す権利はありません。

サービサーへの債権譲渡も事前承認しています。

営業継続している時は、信用維持のため、全力で債権回収に努力するのは当然ですが、今までダンマリを続けてきたラッキーバンクに対して、今さら債権回収に「誠実さ」を求めるのも個人的には虚しい気がします。

田中一族も、生きるか死ぬかの状態なら、「誠実さ」などという綺麗ごとにこだわらず、なりふり構わず一族に財産が残るようにマネーロンダリングを仕掛けて来ても不思議でない気がします。

行政処分以降「ダンマリ」を続けることで2月半が経ち、十分時間稼ぎができたので、「出口」シナリオも既にできあがっているとか。

直近にみんなのクレジットという「お手本」「成功事例」を見ているし。

ご本尊のX社の田中社長の人間性しだいでしょうか。(ちなみに、ラッキーバンクの田中社長には「実権」はないと思っています)

頼みの綱としては、ラッキーバンクは現在金融庁の管理下に入っており、投資家保護の観点から、顧客第一主義の対応をとっているか等のプレッシャーを受けているはずなので、うかつなことはしないだろうと。

金融庁には、監督官庁という強い立場を利用して、立場の弱いSL投資家の代わりにしっかりと監督・指導していただきたいと思います。

来週以降のラッキーバンクの対応を見てみないとなんともいえないですが、7%~10%のリターンと引き換えに、リスクは担保が無意味のためほぼ全損という結果になれば、SL自体にリスクに見合うリターンがあるか疑問符が打たれ、SLのビジネスモデル自体の信用がガタ落ちしてしまう気がするので、よく動向を注視したいと思います。

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