最近のSL界隈の話題は、もっぱらみんなのクレジットと被害者の会の泥仕合のようですが、いずれにしろお金が返ってくる見込みはほとんどなく、後は、検察や警察がどれだけがんばってケリを付けてくれるかに期待するしかないのかなという気がします。

現時点では、ラッキーバンクの方が、今後のSL業界の行く末を占う意味で注目すべきかなと思います。

恐らく4月2日に金融庁に報告後、可及的速やかに投資家向けに現状と今後の対策等の説明があると思いますが、私が1番注目しているのは、X社の財務状況がどうなっているかです。

担保評価が不適切だとかX社への審査が甘かったとかは、根本的な問題ではなく、X社の経営が行き詰まっているかどうかが命運を分ける鍵になると推測します。

X社の財務状況が悪ければ、いくらラッキーバンクの業務改善が図れても、立ち直ることは困難でしょう。

そもそも、ラッキーバンクの経営母体であると推測されるX社がどこかがいまだにはっきりしないというのが、個人的にはとても不気味な気がするのですが、他のブログ等を検索してみると
1 LBIリアルティ 
2 ウイングトラスト
が候補に上がっているようです。

私は、最初はLBIリアルティかなと思ったのですが、金融庁の勧告文からは、X社は「親族」が経営と記載されているのと、経営の実態があるようには思えない(帝国データバンクで検索してもヒットしない)ので、現時点で可能性は低いと考えています。

ウイングトラストは、社長が同性の不動産事業であり、形態から推測してラッキーバンクがこの会社への資金調達係である可能性もあるかなと思い、帝国データバンクの有料サービスで企業情報を調べてみたのですが、これがまたひどい状況なんですよね。
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平成28年12月決算の情報までしかないのですが、約5億円の赤字を計上し、自己資本比率がブランクになっていることから、おそらく債務超過になっていると思います。

もし、X社がウイングトラストだとすると、ラッキーバンクに投資残高がある方は、それなりの覚悟をする必要があるかもしれません。

4月2日以降も匿名性を理由に、ラッキーバンクからは、X社の「社名」の開示はされないかもしれませんが、X社の「財務状況」の確認は必須です。

親族が経営するX社がご本尊で、ラッキーバンクはX社への資金調達のために作られた仕掛けに過ぎなく、実質的には融資審査等の実権は持っていないかもしれません。

そもそも、主要な貸付先の存在およびその財務情報の開示は、投資家保護の観点から、業界の自主規制ルール上義務付けられているにもかかわらず、金融庁からの行政処分勧告が出るまで知らん顔していたこと自体が問題なのですが・・・。

私たち投資家は、みんなのクレジットやラッキーバンクの件を教訓として、高利回りに目がくらむことなく、透明性が高くて財務体質が盤石な事業者を選別していかなければなりませんね。

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