先日sanpuu 様からLCレンディングについて、以下のコメントをいただきましたので、今回はLCレンディングについて記事を書いてみます。

引用 
LCレンディングはどのサイトでもお薦め事業者として上がっておりますが、グループでの財務状況は掲載(上場企業なので調べればすぐに分かりますが)されておりますが、LCレンディング単体での財務・収益状況は掲載されていないようです。
やはりグループ全体としての安心度ということなのでしょうか?
LCH保証付きはともかく、他の案件は無担保、無保証なので若干ですが心配です。
slinvestor様のお考えをお聞かせいただければ多いに参考になると思いますので宜しくお願い致します。

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 LCレンディング単体の財務情報開示の重要性は低いのでは?

LCレンディング単体での財務・収益状況が掲載されてないことを心配していらっしゃるようですが、
LCレンディングはグループ内の資金サポートをするために設立された会社であり、利益を出すために作られた会社ではないので、LCレンディング単体の財務情報開示の重要性は低いと私は思います。
基本は収支トントンでよく、たくさんの利益が出れば、営業活動の一環として、営業者報酬を削り、投資家への分配金に回すなどに原資を使うのではないでしょうか?
といっても、貸付残高が70億円を超え、アフィリエイトなどの広告宣伝費ゼロを標榜する会社ですので、収支は間違いなくいいはずです。開示する意味がないと判断しているだけだと思います。
これが、クラウドクレジットのような独立系でSL専業の会社になると、リスク管理上、財務情報の開示が不可欠になります。(にもかかわらず、現時点でクラウドクレジットは公式ウェブサイトで財務情報を開示していませんが・・・)

 LCH保証付きの有無で実質的なリスクに差はあるのか?

プロフィールに記載のとおり、私は、かつて上場企業子会社に出向してグループファイナンスの仕事をしていました。資金の出し手(貸付先)が、グループ企業か一般投資家かの違いを除いて、グループファイナンスの位置づけは、LCレンディングと基本的に変わらないと思っています。
共に、親会社の信用力で資金を調達し、借り手はグリップが効くグループ内企業(通常取締役の過半数は親会社関係者)に限定する(厳密にはLCレンディングはグループ外も少しはありますが)ことで、貸し手に安心感を与えるスキームになっています。
よくグループ内貸付は不透明だから不安だというような意見やコメントを散見しますが、それはみんクレやラッキーバンクのように不透明な親族会社に融資しているからであって、上場企業のグループ会社に融資しているのであれば、グリップの効かないグループ外会社に融資するより、はるかに安心感があります
また、一般的に親会社が健在な限り、上場企業グループ会社が突然死するリスクは現実的に想定しずらく、例えば、
上場企業グループ会社の経営が行き詰まれば、資本注入するなりして破綻は避け、ソフトランディングして廃業するか事業譲渡する(顧客には迷惑をかけない)のが通例です。(少なくとも私の勤めている会社では)
そう考えれば、 LCHDの保証があろうがなかろうが、LCレンディングの貸倒れリスクは、LCHDの経営が盤石な限りは、低いと考えるのが妥当だと思います。
ただ、ここのところは、私の思い込みだとまずいので、念のためにLCレンディングの山中社長に以下のとおり問い合わせをしました。(「投資家」は私です)
    • 3. 投資家
    •  
    • 2018年03月15日 21:07
    • 保証ありとなしで利回りが1~1.5%差がついてますが、AB社はLCグループの関連会社なので、LCグループが健在な限り、デフォルトを起こす状況が想定できない(例えば、AB社の経営が傾けば、LCグループの信用維持のため資本注入で支える等)ので、保証なしでも実質的に保証ありと変わらないと感じるのですが。(個人的には、保証ありはお守りのようなもののイメージ)
      LCグループが健在にもかかわらず、AB社がデフォルトするというのは具体的にどのようなケースが考えられるのでしょうか?
    • 4. lclending
    •  
    • 2018年03月15日 21:21
    • 私にはわかりません。 
      素っ気ない回答ですみません。
    • 5. 投資家
    •  
    • 2018年03月16日 15:35
    • すいません、ちょっと質問の仕方がよくなかったかもしれませんが、本案件に関する保証ありとなしでの利回り1~1.5%の差の根拠についての山中社長の考えを教えてください。
      個人的には、グループ内貸付のスキームであれば、保証ありとなしで実質的なリスクに差がないように感じますので。
    • 6. lclending
    •  
    • 2018年03月16日 18:55
    • ①「グループ内貸付のスキームであれば、保証ありとなしで実質的なリスクに差がないように感じます」という点について、個人的には同感です。

      ただ同様に、②将来はどのような事態が発生するか分からないところ、保証契約が効いてくる局面も論理的にはゼロではない(←ただし、私には具体的な場面は想像できません)という前提での安心料としての「保証あり」という選択肢は十分アリではないかとも個人的には感じています。

      そして、①or②のどちらを重視して投資の判断をいただくかは投資家の方によって異なると思います。

      ご期待されている回答にはなっていないかもしれませんが何卒ご了承ください。
最初の回答は「素っ気ない回答」でしたが、ここは個人的にはっきりしたいところでありましたので、更Qを出して、ほほ私のイメージと同じであることが確認できたと考えています。

また、現時点では、
LCHD保証付きの有無による実質的なリスクの差は想定できないものの、世の中には、「想定外」のことが発生するリスクは常に存在しますし、債務保証という形で明文化した方が、当然のことながら、より法的には強力であり、投資家に安心感を与えることができるので、投資家ニーズに合わせて、LCHD保証有無の両パターンが存在するのも合理的だと思います。

■まとめ
謎の事業者の謎の案件に投資している感が強いSLの中で、LCレンディングは業績好調な上場企業の100%子会社で、かつ案件の大半は同じ上場企業グループ会社ということで、実質的に相当程度透明性と安定性が確保されていると考え、メインの投資先の一つとして、現在296万円投資しています
事業者リスクに係る私の独断と偏見による勝手格付け
格付け事業者(投資額:万円)
AAASBI SL(473)
AAmaneo(421) LCレンディング(296) Ownersbook(60)
Aクラウドバンク(290)
BBB
BBGIL(151)
今後も、SBISLやオーナーズブックのような上場企業系や業界最大手のmaneoと同様に、LCレンディングを信頼できる事業者の一つとして判断し、投資額を増やしていく予定です。
(ちなみに、当記事はPR記事ではありませんので。LCレンディングはアフィリエイト等の広告宣伝費ゼロの事業者です)

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