ラッキーバンクについては、近日中に予定される金融庁からの行政処分の内容とラッキーバンクの言い分をみてみないと今後の行方を予想するのは困難ですが、とりあえず現時点で懸念される2つの事項をまとめてみました。

1 ラッキーバンクは平成30年4月末までに純資産50百万円を確保できるか?

貸金業に従事したことがない方、または貸金業務取扱主任者でない方は、ご存知ないかもしれませんが、貸金業法に基づき、貸金業者は純資産が50百万円未満になると貸金業登録廃止事由に該当します。
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引用
(登録の拒否)

第六条 内閣総理大臣又は都道府県知事は、第三条第一項の登録を受けようとする者が次の各号のいずれかに該当するとき、又は登録申請書若しくはその添付書類のうちに重要な事項について虚偽の記載があり、若しくは重要な事実の記載が欠けているときは、その登録を拒否しなければならない
十四 純資産額が貸金業の業務を適正に実施するため必要かつ適当なものとして政令で定める金額に満たない者
 第一項第十四号の政令で定める金額は、五千万円を下回つてはならない。

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平成29年4月末で純資産53百万円というギリギリのラインで、昨年度は約50百万円の赤字。今年度も貸付残高は伸びておらず、この状況下で、これから4月末までに新規申し込みをする猛者(信者?)がそういるとは考えられないですよね。
ということは、今年度も50百万円を超える赤字を計上し、増資をしなければ、4月末には債務超過に転落し、貸金業登録廃止事由に該当する可能性があります。
ラッキーバンクの株主は非公表ですが、過去の田中社長へのインタビュー記事では、株主は親族と答えています。
田中一族の財力については、私は知りませんが、果たして純資産50百万円を超えるレベルの資本注入をするだけの財力を持っているのでしょうか?

2 X社は、ラッキーバンクからの借入が大幅に減少しても、持ちこたえられるのか?

X社の財務情報が非開示のため何ともいえませんが、勧告内容から考えて、粉飾決算まがいのことをしてるぐらいだから、相当経営は苦しいのでしょう。
もし、ラッキーバンクからの借入を命綱として、自転車操業を行い生き延びているとしたら、今後それが大幅に減少するのは確実なので、資金ショートする可能性が出てくるのではないでしょうか?
ラッキーバンクの主たる貸付先はX社なのですから、X社が吹っ飛んだらラッキーバンクも一蓮托生でしょう。

金融庁からの行政処分が、業務停止命令にしろ業務改善命令にしろ、1・2については、懸念される事項になります。
SL事業者は、ラッキーバンクの他にもいくらでもあるので、しばらく資金流出は止まらないと思います。

金融業で1番重要な信用が失墜した上に、元々財務体質が脆弱で大手資本が入っていないだけに、ラッキーバンクの今後は相当厳しいものになると予想します。

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