よく募集ローン総額○億円突破という宣伝を目にしますね。

いかにも順調に業績が伸びているような気がしますが、これって随分とトリッキーな数字だと思いませんか?

例えば、新規申し込み額が返済額を下回っても、募集ローン総額は増え続けるので、一見業績が順調にいっているような錯覚を受けます。

でも、実際は、新規申し込み額が返済額を下回れば、収益の源泉となる「貸付残高」は減り、事業者の業績は傾いていきます

事業者にとっては都合のいい数字ですが、投資家にとっては、騙されやすい数字です。

私たち投資家は、「募集ローン総額」ではなく、「貸付残高」を定期的にチェックしていかないと、事業者の真の収益力を見抜くことができません。

参考に、「貸付残高」上位5社のスクリーンショットを貼っておきます。皆様も定期的に確認されることをお薦めします。
【SBI SL】
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【maneo】
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【GIL】
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【LC LENDING】
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【CROWD BANK】
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(注)累計応募金額249億円ー償還済資金176億円=貸付残高73億円

ついでに、貸付残高上位5社の事業者の今年度の貸付残高の増減を表にしてみました。
                                                           (億円)
会社名2018.2.14貸付残高2017.3.31貸付残高増減
maneo311144167
SBI SL15811246
GIL1142787
LC LENDING773839
CROWD BANK733043
(注)SBI SLは2018.1.15貸付残高

どの事業者も順調に伸びていますね。おそらく今期決算はどの事業者も増収増益で黒字になるでしょう。

ちなみに、クラウドバンクは前期赤字ですが、貸付金額の伸びから推計して黒字化すると私は予想します。

SLの収支構造は比較的単純で、費用は人件費等の固定費が大半を占めるので、損益分岐点を超える貸付残高になれば、黒字になります。

損益分岐点は、maneoファミリーのようなグループ内金融子会社系であれば、親会社と社員を兼務でき人件費を節減できるので、年度平均貸付残高20億円程度ではないしょうか?

反面、クラウドクレジットのような社員が30人を超えていて、高額なアフィリエイト報酬を支払っている会社は、年度平均貸付残高60~80億円ぐらい必要なのではないでしょうか。

SL初心者で、どの事業者を利用していいか迷っている人は、とりあえず「貸付残高」を重視して選ぶのが、無難だと思います。
(ただし、GILは、親会社の財務情報を開示していないので要注意)

私自身、プロフィール欄を見ていただければおわかりのように、私の投資残高と事業者の貸付残高の順位がほぼ一致しています。

中小の新規事業者に対しては申し訳ないですが、今後SL事業者は「スケールメリット」と「信用力(営業年数、経営成績、財政状態、経営母体の体力等)」で優劣がついていくと予想しているので、中長期的に安定的なリターンを求める投資家としては、「長いものに巻かれる」「勢いのあるところにつく」的な投資方針にならざるをえないかなと思います。

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