テレビの影響もあってか、今なおSL界隈もクラウドクレジットの話題で盛り上がっていますね。

特異なSL事業者なので、いろいろな見方があって当然ですし、さまざまな意見が出てきて、議論が活発になることは、SL業界にとっても好ましいことだと思います。


ということで、またコリもせず物議をかもしそうなクラウドクレジットネタを投入してみます。

推定運用リターンの分布図をどう読むのか?
 WS000050.jpg 
(※上の図は、お客様の過去の運用実績リターンと今後のキャッシュフローを当社所定の方法で推定したものを合わせた、推定運用リターンの分布図(人数ベース)です。)

この分布図は、クラウドクレジットの公式ブログに記載されているものであり、他の方のブログでもよく引用されているものです。

この分布図を素直に読めば、「実はクラウドクレジットがんばってるじゃん。クラウドクレジットの悪口をいっているブログ(当ブログ含む)や某匿名掲示板はガセネタばかりか」ということになるのでしょうが、果たしてそうなんでしょうか?

あれだけカメルーン案件の延滞や貸倒れがありながら、どうやって9%の利回りを実現できるのか?

腑に落ちない私は、ここに何かトリッキーな仕掛けがないのかいろいろと考えてみました。

そして、ふと思ったのが、「これって円安に伴う為替差益による影響が大きいんじゃない」ということです。

試しに、為替チャートを調べてみたところ、この2016年~2017年で対ドル(上図)で10%程度、対ユーロ(下図)で20%程度円安に振れていますよね。
WS000047.jpg

WS000048.jpg
クラウドクレジットの平均的な運用期間は13ヶ月であり、為替ヘッジなしが主流なので、2016年6月~10月に投資して、2017年7月~2017年11月に満期を迎えると、それぐらい為替差益が出てもおかしくないですよね。

確かに、円安のおかげで、すごい利回りになりましたというような記事をときどき見たことがあります。

■なぜ、為替影響による利回りを区分しないのか?
為替というのは予測不能であり、他力的なものであるので、本来は、為替影響を剥がした「実力」ベースの利回り+為替影響による利回りというふうに区分して投資家に説明すべきではないでしょうか?

企業の決算説明で、円安による収支向上○億円とかよく見ますよね。

実務上算定困難なのでしょうか?

最近クラウドクレジットの経営姿勢に不信感を持っている私は、ここでもいろいろと穿った見方をしたくなります。


円安による為替差益なかりせば、実はカメルーン案件等の影響を受けて低利回りだったので、「神風」を利用して、うまいこと投資家を丸め込んでないかとかね。

これは、あくまで私の仮説のレベルであり、実証するには、事業者からデータを貰って、当社所定の方法」とやらを教えてもらわなければ不可能です。

実際は、それほど為替影響はなかったのかもしれません。

でも、本当に為替影響が大きかったのであれば、リスク情報として、為替影響分をきちっと開示して投資家に説明する責任があると思います。

特に、クラウドクレジットの予想利回りは、他の事業者とは違い、単なる目安レベルのものなので、実績に基づく為替影響なかりせばの「実力」ベース利回りを、投資家に開示してくれないと的確な投資判断や事業者評価ができないんじゃないですかね。

皆さんは、どう思いますか?

ランキングに参加しています。参考になった情報、興味を持った記事がありましたら、クリックをお願いします。
リンク先にはソーシャルレンディングやセミリタイアを取り扱うブログがたくさんあるので、いろいろと参考になりますよ。
にほんブログ村 株ブログ ソーシャルレンディングへにほんブログ村 ライフスタイルブログ 投資でセミリタイア生活へ



関連記事