現在のソーシャルレンディング業界の一番のホットな話題は、何といっても「みんなのクレジット」の行末でしょう。

私がソーシャルレンディング投資を始めたのも、みんなのクレジットがNHKニュースやYAHOO!で取り上げられたことがきっかけです。

私見としては、貸金業法上の盲点をついたおきるべきしておきた事件という感じです。

金融庁の行政処分が出る前からも、多くのブロガーから社長の経歴、異様な高金利・キャンペーン、源泉徴収漏れなどお粗末な内部管理体制など、怪しさ満載の企業として指摘されていましたが、30億円超の巨額の投資資金を持ち込んだまま、返済が危ぶまれている状況に陥っています。

みんクレの行末については、悲観論・楽観論が交錯しておりますが、詐欺かどうかは別として、金融庁の監査によれば、メインの貸付先が債務超過の上、担保の保全率が10%台ということですから、結局は「無い袖は振れない」という結論になるのではないでしょうか?

ただし、私は怪しいとは思いつつも、高利回り+キャッシュバックキャンペーンを狙った勝ち逃げ目的で、リスクを意識しつつポートフォリオに一部組みこんだ短期間の運用はありだった思っています。実際に、3月末の行政処分が出てから、6月末では元本の支払いもされていましたから。(私もこの時ソーシャルレンディング投資をしていたら、短期間の運用限定でポートフォリオの一部に組み込んでいたかもしれません)

私は、長期的に見れば、ソーシャルレンディング業界の健全な発展のためには、ソーシャルレンディングの仕組み上の問題点の改善や投資家のリテラシーの向上といった観点から、この件がプラスに働いてほしいと思います。みんクレの問題が出るまでは、ソーシャルレンディング投資は誰がやってもノーリスク・ハイリターンという異常な状態が続いていたのですから。

今後は、
ソーシャルレンディング投資の最終損益=①投資案件からの分配金[リターン]―(②投資案件の貸倒れ損失+③運用会社の破綻損失)[リスク]
を常に意識した投資行動
が必要だと思います。

特に②投資案件の貸倒れ損失と③運用会社の破綻損失を比較すると、仮に②・③の発生確率が同じとしても、②の場合は、担保・保証があるため回収率はおそらく50%以上、③の場合は、過去の企業破綻時の債権回収率が10%~30%程度であることから類推して、投資家としては、③をより意識した投資戦略が必要になってくるでしょう。

こういった観点からは、現在進行中の②に該当するmaneo・クラウドクレジットの延滞案件の回収率、③に該当するみんクレトラブルによる回収率がどうなるかは、今後のソーシャルレンディング投資や業界の行末を占う意味でもとても興味深いです。


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