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一般的には、老舗や実績というのは、信用力を図るバロメーターとして使われるものですが、ことこの界隈に至っては老舗だとか業界最大手だとか遅延・デフォルトなしなどという文言はほぼ意味がないことは、たび重なる不祥事を見れば明らかなことです。
まだこの界隈が黎明期であることも大きな要因なのですが、そもそもこの界隈は投資家と事業者の間の情報の非対称性がありすぎて、実際に何が起きているか外部から把握できないのです。
老舗事業者の遅延・デフォルトがない実績など、自転車操業・ボンジスキーム・飛ばしなどを使えば、いとも簡単に「創作」できるのです。
そして、ある日突然遅延・デフォルトがないはずの「優良」老舗事業者がいきなり「コツコツドカーン」を起こし、投資家がびっくりするという繰り返しですね。
だから、私はむしろ老舗事業者ほど「膿」がたまりやすいと警戒しています。
実際私の事業者別投資残高を見ればわかるように、事業者は頻繁に入れ替えて、現在は新規事業者系のウエイトが圧倒的に高くなっています。
これは実績のある老舗事業者が実は膿をためていないか警戒していることと、新規系ほど安全装置が強化されていると感じているからです。特に旧式のソーシャルレンディング事業者の情報開示レベルでは、経営実態や運用実態がほとんど見えてこないため、実際何が起こっているか外部からは判断できないため不安を感じます。
ですから、クラウドファンディングでの実績は信用していません。重要な指標は、経営母体の本業の信用力です。新規参入事業者でもしっかりとした本業ないし経営母体があれば、積極的に攻めていきます。もし、後から問題のある事業者と感じても、膿が出る前にEXITすれば被害はうけません。
私の信条は、攻めるのも逃げるのも速い投資手法です。しかるにリテラシーの低い投資家は、当てにならない老舗事業者の実績とやらを信じて逃げ遅れて最後にババをつかんでしまうケースが多いようです。
黎明期のこの界隈では、今後も激しくスクラップアンドビルドが起きるのは必然です。数年後には、多くの事業者が消えていても不思議ではありません。
50社程度の事業者が乱立する中、どの事業者を取捨選択するかの目利き力で、投資家の投資成績にくっきりと差が出る時代になってきたということを理解した上で、投資判断することが重要です。
(参考)私の事業者格付け
格付 | 事業者 |
AAA | Jointo α Rimple CRE ビットリアルティ |
AA | J.LENDING Funds Ownersbook X-Crowd i-Bond COOL Renosy A-FUNDING 大家.com 信長ファンディング SAMURAI FUND |
A | CREAL ASSECLI WARASHIBE ぽちぽちFUNDING |
【SL事業者別投資残高(2021.2,28現在)(前月比)】
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