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 私が常々疑問に思っているのは、募集額・募集件数が増えている事業者を業績好調と単純に評価しているブログがいくつかあることです。

一般的な企業であれば、売上が伸びることはもちろん業績好調との評価に繋がりますが、クラウドファンディングの世界では、急激に募集件数・募集額が増加することは、すなわち案件の質の低下が疑われます。

世の中には、高利回りで安全なおいしい案件などめったにありません。ボーナスファンドでたまに出すならともかく、常時そんなおいしい案件をどこから見つけてくるのでしょう。銀行が怖がって手を出さない案件を、大丈夫だと確信できるような優秀な社員が果たしてクラウドファンディング事業者に大勢いるでしょうか?

闇鍋投資やお祈り投資レベルの投資家が多いこの界隈では、高利回りとキャンペーンを餌に、アフィブロガーに提灯記事を書かせれば、いとも簡単に大金が集まってしまうので、集金力など当てにならないんですよ。健全な事業者であれば、いくら集金できようが、まずは良質な案件の確保が先にくるものです。

問題は、いかに良質な案件を多く見つけてくるかなんですが、私の結論としては、現在のクラウドファンディング事業者の社員レベルでは無理だと思います。量的拡大を目指せば、粗製乱造に陥り、SBISLを始めたとした同じ状況に陥る可能性が高いと思います。ですから、クラウドファンディング専業のビジネスモデルはいずれ行き詰まると考えています。FACTAの記事では、SBISLは上場を目指して無理をしていたと書かれていました。真偽はわかりせんが、クラウドファンディング専業事業者の陥りやすい問題点だと思います。

一方、私は、旧来型のソーシャルレンディングタイプでもオーナーズブックやJ.LENDINGには引き続き投資を続けます。

理由は、オーナーズブックは、プロの不動産屋としての目利き力、J.LENDINGはプロの貸金業屋としての目利き力を評価しているのに加え、いずれも量的拡大に慎重であり、案件を厳選しているからです。いずれも本業に悪影響を与えるのを恐れ、手持ちの案件の中から厳選した案件だけを投資家に切り出しています。

また、不動産CFをやっている事業者も広告宣伝目的などの副業としてやっており、本業への悪影響を懸念して案件を絞りこんでいます。べらぼうに募集件数や募集額を増やす動機はありません。
投資家保護の観点から、いざとなったら自社で買い取れる範囲内で募集しているのではないでしょうか?

こうやって分析していくと、非上場のソーシャルレンディング専業事業者のリスクの高さが浮き彫りになってくると思います。

ソーシャルレンディングのようなリスクが高い上に儲からない事業で、儲けようと無理するとロクな結果にならないということです。

maneoファミリーの時に、このあたりのところは浮き彫りにされたはずですが、周回遅れのブロガーや投資家が多いので、今また歴史は繰り返すという事態になるのでしょうかねえ。

  
  
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