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まさか、SBISLが不正?と驚いている方も多いでしょう。
maneoファミリー解体後のSBISLの人気ぶりは凄まじく、数十億の案件が数分で埋まることも普通になっているほど過熱していました。
貸付残高もダントツですから、多くの投資家が資金投入先のトップに持ってきているのではないでしょうか?
さらに言えば、SBISLというだけで案件を分析せずに、盲目的に多額の資金を突っ込んでいる人も多いのではないでしょうか?
でも、7%を超えるホテルなどの開発案件や再エネ案件がSBISLだからといってリスクが低いわけないですよね。貸付先の匿名化が解除されたところで得体のしれない合同会社が開示されても投資判断しようがないです。
リスクが低ければ銀行が貸しますよ。特にこのコロナ禍で高利回りの優良案件がゴロゴロしているわけがないと考えるのが投資リテラシーだと思います。
私は先日の記事にも書いたように、SBISLへの投資は、常時募集の不動産担保ローン案件中心で、開発系の高利回り案件は外しています。
投資額も事業者別では7位の176万円で、2年前のピーク時の600万円から大幅に減らしています。
次世代型のクラウドファンディングといえるRimple・ジョイントアルファなどの上場企業系の不動産投資型クラウドファンディングやFundsやCREなどの上場企業系の社債風ファンドの方が元本毀損リスクが低いと判断し資金をシフトしているからです。
もちろんSBISLはmaneoファミリーと違い上場企業系なので投資家保護の観点から対応すると思いますが、ビジネスモデル上はマネオと同じ旧来型のソーシャルレンディングタイプなので、マネオと同じような問題が出たのかもしれません。
現時点では、憶測でしか言えませんが、業界トップを維持するために案件の粗製乱造に陥ったとか、貸付先と共謀して不正を行ったなどが考えられ、行政処分があるかもしれませんし、自主的に一時営業停止するかもしれません。
私が以前から指摘しているソーシャルレンディング専業事業者のビジネスモデルの限界なのかもしれません。
そして、ここで大事なのは、同タイプの事業者は大丈夫なのかということです。
具体的に言えばクラウドクレジット・LENDEX・クラウドバンクあたりのソーシャルレンディング専業事業者ですね。
何度も書いていますが、このコロナ禍でガンガン案件募集していて本当に投資家保護を考えているのか。いずれも後ろ盾がいない事業者ですからね。ポシャったら投資は自己責任といって開き直らないかな。安易に同業他社は「無罪」と都合よく解釈しないことです。
いずれにしろ、本件はクラウドファンディング業界にとっての激震となり、多くの投資家が今後の投資戦略を見直すキッカケになるかもしれません。
特に業界トップだから上場企業系だからといって盲信し、集中投資することは非常にリスクがあることを再確認すべきでしょう。
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