・クラウドクレジットについて思うところ
それ以降も投資しようかどうか検討していましたが、現在も投資していません。
その理由は、第4期決算公告から見て、クラウドクレジットの財務的安定性に不安を感じるからです。

第4期の赤字額大きいですね。
しかも株主資本(=純資産)は、約39百万円で、貸金業法上求められている財産的基礎の50百万円を割り込んでいます。
厳格に言えば、貸金業登録の拒否事由(貸金業法第6条第1項14号および第3項)に該当します。
第5期もクラウドクレジットの資金調達状況から推測すれば、39百万円を超える赤字は確実で、増資がなければ債務超過に転落することになると思います。
もちろんクラウドクレジットは、増資により決算期までに債務超過および貸金業法上の財産的基礎はクリアしているとは思いますが(11月末の決算公告を見ればわかることです)、問題は、債務超過回避のための増資では根本的な解決にはならないことです。
伊藤忠商事が株主だから安心という謳い文句をよくブログで見るのですが、伊藤忠商事の子会社ではないので、破綻しても親会社責任を問われる訳でななく、収益性に問題があると判断すればドライに損切することもあるかと思います。
果たして、クラウドクレジットの株主は、快く増資に応じたのか、四苦八苦して増資にこぎつけたのかは、中の人しかわかりません。
私は、クラウドクレジットに個人的な恨みも利害もあるわけではないのですが、ブログ上であまりにもクラウドクレジットを賞賛する記事が多いので(アフィリエイト報酬が多額なためでしょうか)、あえて空気を読まずにあまのじゃく的に辛口なコメントをしてみました。
私見では、カメルーン案件に代表される案件リスクと財務的安定性に関する事業者リスクを合わせると、現在のクラウドクレジットは、ハイリスク・ミドルリターンという認識です。
私は、クラウドクレジットだけが問題といいたいのではなく、今回はソーシャルレンディング事業者の代表的な事例として取り上げました。
特に決算を公表していないソーシャルレンディング事業者のほとんどは恐らく財産的基礎が脆弱で、50百万円の純資産を維持するのに四苦八苦しているのではと危惧しています。
赤字続きの事業者は、株主からの増資協力を得られなければ、事業継続が不可能になるリスクがあるということを、ソーシャルレンディングをやっていく上で、しっかりと認識する必要があると私は考えています。
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