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投資ではリスクとリターンの天秤をかけるのが常識だが、ことSLになるとリターン(分配金)しか考えていない投資家が多い。

闇鍋投資といわれるSLだから、とにかくリターンの多いのに群がるのも止むを得なかったかもしれないが、うまくいけば10%程度のリターン、ババを引けば 、元本の大半が毀損するオプション(例:みんクレ▲97%、ラッキーバンク▲68%)では、金融商品として割に合わないんだよね。

おそらくグリフラ・クラウドリース・ガイアファンディング・トラストレンディング・CFFあたりも同様の毀損率になるでしょうね。
クラウドクレジットもリターン(IRR1.93%)では、リスクと天秤にかけられない。

結局リスクとリターンをきちんと天秤にかけないで、コツコツドカーンをやられた投資家が、赤信号:期失>SL税引前累積損益×2になっているんですね。
いくら分配金をコツコツ貯めてても、一度でも多額の資金をコツコツドカーンとやられると取り戻すのは大変です。

今までの実績から見て、非上場企業が行う旧型のSLは、リスクとリターンを天秤にかけると、躊躇したくなるのが常識的な投資家の感覚だと思います。

それに比べ、最近主流の不動産投資型クラウドファンディングや社債風ソーシャルレンディングというのは、旧型のソーシャルレンディングとは違いかなりリスク限定的であり、いわば次世代型の融資型クラウドファンディングといえると思います。
例えば、不動産投資型クラウドファンディングで大規模開発型案件でなければ、劣後出資が20〜30%がある分、元本毀損リスクは限定的だし、償還時に高値の売却先が見つからなくても、資金力があれば劣後出資にプラスアルファして投資家が元本毀損しない範囲で自社で買取すればいいわけなので、旧型の闇鍋投資SLよりは安心感があらね。
再生エネルギー案件なら、売電できなければほぼ無価値、ホテルなどの 開発案件も営業にこぎつけれなければ、同様。海外投資は、トラブってもコロナ禍では現地に交渉すらいくこともできず回収が進まない。
数%リターンが高いくらいでこれらリスキーの高い旧型SL案件に手を出すのは、経済合理的ではない気がするね。

SL税引前累積損益ー期失>0を安定的にキープするのが目標なら、例えリターンが1~2%でもリスクが極小であれば、プラスに寄与するわけなので、安全な事業者を選んで着実にコツコツと積み上げるのが確実性が高いと私は思いますが。

ロシアンルーレットやババ抜きが好きな人もいるから否定はできないけど、もはや周回遅れの発想の気がする。

痛い目にあって監督官庁も旧型のSLタイプの参入を拒んでいるから、最近の主流は、不動産投資型クラウドファンディングと上場企業系の社債風ファンドばかりが目立ちますね。これは、監督官庁の投資家へのメッセージでもあるかな。

安定的な収益の実現をクラウドファンディングに求める投資家が多いなら、この業界は元本毀損リスクが限定的な上場企業系の不動産投資型クラウドファンディングと社債風ファンドに収斂していくものと自分は予想しています。

(参考)私の事業者格付け

格付事業者
AAASBISL ビットリアルティ  Jointo α Rimple CRE
AAOwnersbook Funds X-Crowd  i-Bond  COOL  Renosy J.LENDING 
A-FUNDING
ASAMURAI SYLA  FANTAS  CREAL  ASSECLI 
【SL事業者別投資残高(2020.8.31現在)】
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