不動産投資型クラウドファンディングを手掛ける事業者の一番の狙いは、自社の不動産顧客への導線(平たく言えば客寄せ)であると見られていますが,、プロパティエージェントのような上場企業には、加えて安定株主への導線という目的があります。

今回、プロパティエージェントが株主優待の一つとして、Rimpleの優先投資権を付与することで、この狙いはより鮮明になってきました。

不動産投資型クラウドファンディングをきっかけに、プロパティエージェントのファンになってもらい、不動産購入に導き、さらには富裕層である優良顧客にロイヤリティの高い安定株主にもなってもらう。これにより、会社・クラウドファンディング投資家・株主・顧客が、同じ方向を向いて長期的なwin-winの関係を構築していく。おそらくこんなところを狙っているのでしょう。

プロパティエージェントのような上場企業であれば、クラウドファンディングを利用しなくても、いくらでも低金利で資金調達可能ですが、金利上乗せ分は、不動産顧客×安定株主に導くための広告宣伝費的な位置づけなのでしょう。

副業ですからクラウドファンディングで利益を出す必要もありません。投資家に迷惑をかける恐れがある場合は、本業に悪影響を与える前にさっさと畳むでしょう。専業ではないので柔軟な対応ができるのです。

ここで重要なのは、不動産投資型クラウドファンディングの狙いがはっきりしている以上、母体が破綻しない限り、投下資金が毀損するリスクが低いということです。

全ファンドを自社で買い取れるだけの資金力がある上場企業と、非上場の旧来型のSLとではリスクが全然違う。 2年前に不祥事を起こしたTATERUが投資家に1円も損をさせずに早期に返還したのと、maneoが未だに資金を拘束したまま見通しが立たないのを比べれば、上場企業と非上場企業のリスク、不動産投資型クラウドファンディングと旧来型のSLのリスクの違いは一目瞭然でしょう。

そして、その違いがわかる人が、今後良好な投資成績を残すことにつながるんじゃないかな。

銀行から借りれない企業が匿名で利用している旧来型のSLと、広告宣伝目的で、積極的にPRしている不動産投資型クラウドファンディング(Rimple/Jointoα等)や社債風のソーシャルレンディング(Funds/CRE/COOL等)とは別物と考えたほうがいい。

非上場企業の旧来型のSLで痛い目にあった人も、発想を変えればまたチャンスがあるかもしれません。

私の現在の投資方針も、上場企業系+不動産投資型クラウドファンディングでスクリーニングをかけています。
非上場企業が行う旧来型のSLからは、リスクが高いと判断し全面撤退です。(私の事業者格付けの対象外です)

運用額が大きいから大手でも安全でもないことは、すでにmaneoの件ではっきりしましたよね。むしろ、運用額が大きすぎるほど、身動きできず手の打ちようがなくなるというリスクも出てきます。
期失の回収も適切に行うかどうかも定かではありません。

特にコロナ禍では、こういったリスク評価・分析ができる投資家が最終的に生き残ることになると思います。

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(参考)私の事業者格付け
格付け事業者
AAASBISL ビットリアルティ  Jointo α Rimple CRE
AAOwnersbook Funds X-Crowd  i-Bond  COOL  Renosy J.LENDING A-FUNDING
ASAMURAI SYLA  FANTAS  CREAL  ASSECLI WARASHIBE
CRE Funding 
東証一部上場のCREグループによる、日本初の物流不動産特化型のクラウドファンディングサイト「CRE Funding」
180万円投資中

Jointoα(ジョイントアルファ) 
""東証一部上場企業""あなぶき興産が運営 300万円投資中

Rimple(リンプル)
東証一部上場企業が運営 208万円投資中
 
SYLA FUNDING  
案件を詳細開示している不動産投資型クラウドファンディング

Funds
 
上場企業が多数参加 120万円投資中

SAMURAI証券
ジャスダック市場に株式公開しているSAMURAI&J PARTNERS 株式会社の100%子会社 43万円投資中

ぽちぽちFUNDING 
いつでも解約可能な不動産投資型クラウドファンディング

 FANTAS funding
案件を詳細開示している不動産投資型クラウドファンディング
 90万円投資中

CREAL
案件を詳細開示している不動産投資型クラウドファンディング 76万円投資中

SBIソーシャルレンディング
SBIグループ子会社が運営。235万円投資中
 

 SL事業者別投資残高(2020.8.19現在)】

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